昭和館

資料公開コーナー

第97回【資料公開コーナー】「こんな博覧会がありました」

令和7年7月1日(火)~9月30日(火)

「アメリカ博覧会 再現されたラシュモア山」

兵庫県西宮市
昭和25年(1950)4月12日

  現在、「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)が開催されています。国際博覧会は万国博(万博)とも呼ばれ、国際博覧会条約に基づいて、世界中の最新科学技術や芸術・文化をお披露目する国際的なイベントです。情報伝達技術が乏しかった時代は、最新の技術や他国の文化などの情報を得る機会でした。
 日本は、明治6年(1973)のウィーン万国博覧会に初めて参加し大成功を収めました。以後、国内でも様々な博覧会が開催されるようになり、昭和3年(1928)、昭和天皇ご即位を記念した博覧会をきっかけに博覧会ブームが巻き起こりました。
 戦時中は戦意高揚を目的とした博覧会が数多く開かれました。戦後は、昭和22年(1947)頃から自治体が主体となり、全国各地で復興や地域発展のための博覧会が開催されました。今回は当館が所蔵する写真と絵はがきを中心に、様々な博覧会の一部を紹介します。

展示内容
【1】壁面展示〈実物資料1点・写真6点〉
1.「万国婦人子供博覧会」
(東京都台東区 昭和8年(1933)3~5月)
2.「皇太子殿下御生誕記念国防大博覧会 会場付近の宣伝塔」
(東京都台東区上野公園 昭和9年(1934)3~5月 公益社団法人日本写真家協会(JPS)提供 名取洋之助撮影)
3.「隅田川にかかる建設中の勝鬨橋(かちどきばし)」
(東京都江東区月島 昭和9~13年(1934~1938) 本山勇太郎撮影・上杉康彦提供)
4.「見よ!全日本の此の工業威力 戦時工業総力博覧会華々しく開催さる」(『同盟写真ニュース』第1235号(3))(東京都台東区 昭和15年(1940)9~10月)
5.「観光高松大博覧会 建設中の国産館」(香川県高松市 昭和24年(1949)1月 CARMEN JOHNSON COLLECTION, GENERAL DOUGLAS MACARTHUR FOUNDATION)
6.「日本貿易博覧会 神奈川会場の入口」(神奈川県横浜市神奈川区 昭和24年(1949)3~6月)
7.「アメリカ博覧会 再現されたラシュモア山」
(兵庫県西宮市 昭和25年(1950)4月12日)

【2】アクリルケース展示〈SPレコード2点・絵はがき12点〉
《SPレコード》
1.「海と空博覧会祝辞」(コロムビア発行 昭和10年(1935))
2.「日本万国博覧会行進曲」(キングレコード発行 昭和13年(1938)6月)
《絵はがき》
・「日本海海戦二十五周年記念 海と空の博覧会 絵はがき」(4点)
(東京都台東区・神奈川県横須賀市 昭和5年(1930)3~5月)
・「名古屋汎太平洋平和博覧会 絵はがき」(4点)
(愛知県名古屋市 昭和12年(1937)3~5月)
・「宇宙大博覧会 記念絵はがき」(4点)
(東京都中央区晴海 昭和35年(1960)6~7月)

【3】映像上映
・朝日世界ニュース第215号「日本万国博覧会 準備着々進む(東京)」(昭和13年2月): 約1分
・新日本ニュース第172号「賑わう横浜」(昭和24年4月):約1分
・新日本ニュース第176号「両陛下 日貿博へ(横浜)」(昭和24年5月):約1分
・国際ニュース第53号「二大博開催さる ―アメリカ博 神戸博―」(昭和25年3月):約2分

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