これまでの特別企画展

Past Special Exhibitions

ニュース映画にみる昭和

昭和館 第19回特別企画展

このたび昭和館では、「ニュース映画にみる昭和」と題して特別企画展を開催する運びとなりました。
ニュース映画の歴史は古く、日本においては、大正3(1914)年に定期的なニュース「東京シネマ画報」が初めて登場し、昭和9(1934)年前後からは本格的に朝日・読売・大阪毎日といった新聞社がニュース映画を製作しはじめ、3年後には同盟通信社などが加わり中国大陸での戦況の映像を大々的に紹介するようになり、東京有楽町の日劇地下にニュースと短編映画の専門映画館が登場するなど、最初の全盛期を迎えるようになりました。
戦争の長期化にともなう物資の不足などを理由に、昭和14(1939)年に「映画法」が施行され、ニュース映画は「日本ニュース」に統合され、国策として上映されることになりました。以後戦中にかけて政府や軍の厳しい検閲を受けつつ、全国各地で上映されました。終戦とともに、各新聞社や通信社を中心にニュース映画の製作が復活し、第2の全盛期を迎えましたが、昭和27(1952)年まではGHQによる検閲が続きました。それまで情報の最先端として国民生活に根付いてきたニュース映画も、昭和28(1953)年のテレビ放送の開始とその後のテレビの普及により、ニュース映画は急速に衰退していきました。
ニュース映画が全く姿を消してしまった今日、改めて昭和の証言者であるニュース映画を振り返る意義は大きいと考えます。そこで、本企画展では、ニュース映画が歩んだ歴史やその時代的な背景を年表や壁新聞・宣伝用のチラシなどによって紹介しつつ、初公開のものも含め、ニュース映画の上映を通して当時の世相や時代の移り変わりを振り返ってみます。

【主催】

昭和館

【会期】

平成18年4月28日 (金)から5月14日(日)

【会場】

昭和館3階 特別企画展会場

【入場料】

無料(常設展示室は有料)

【開館時間】

10:00~17:30(入館は17:00まで)

【休館日】

毎週月曜日( 5月1日は開館 )

第一上映コーナー 戦時下のニュース映画と国民(戦前・戦中)

本コーナーでは、昭和9年頃から20年までの朝日・東日大毎・読売・日本ニュースを上映します。
銅像になった渋谷の忠犬ハチ公や復興された神田神社の話題などの平和な時代の映像や、国内各地での防空演習、「銃後」という形容詞がつき、戦時色が濃くなっていく国民のくらしぶりの映像をご覧いただきます。昭和15年、ついに各社のニュース映画製作は中止され、「日本ニュース」1本に統合され軍や政府による検閲の時代に入ります。

朝日映画ニュース「銅像になった忠犬ハチ公」(昭和9年封切)
第二上映コーナー 戦後の国民生活とニュース映画(戦後)

終戦後、各新聞社等が製作を再開した中から読売国際、朝日、毎日ニュースを上映します。
再開したプロ野球、子供の日の催しなど、戦後の平和な様子とソ連(シベリア)抑留者の帰国や遺骨収集などの、戦後の問題を抱えていた当時の日本の様子をご覧ください。

読売国際ニュース 60号「子供の日」(昭和25年封切)
検索コーナー テーマ別に見たニュース映画

1本のニュース映画はいくつかの番組で成り立っていることが多いですが、このコーナーはテーマ別に番組を抽出し、ご覧いただくコーナーを設置してみました。
今回設定したタイトルは「国民生活」「事件・騒動・災害」「トピックス・著名人の顔」「スポーツ」となっています。好きなテーマを選んで、鑑賞できます。

(国民生活)戦時下農村の冬季生産生活-秋田(日本ニュース 88号 16年2月)
(スポーツ)力道山対ルー・テーズ (朝日ニュース 635号 32年10月)
資料展示

ニュース映画は国民にとって最先端の情報源でしたが、戦前・戦中には政府や軍、戦後はGHQの検閲を受けたものでした。また、当時街頭に貼られていた壁新聞の多くはニュース映画の製作会社が作ったもので、これらの関連資料も貴重な資料であり、併せて展示します。

東日大毎国際ニュース
330輯の検閲済「内務省認可証」
(昭和14年 毎日映画社蔵)

「同盟ニュース」の壁新聞
(昭和15年8月)

昭和館 図書情報部
〒102-0074 東京都千代田区九段南1-6-1
TEL 03-3222-2577(代表) / 03-3222-2574(直通)
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