【会 場】 |
昭和館3階 特別企画展会場 |
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【会 期】 |
平成12年7月25日(火)~8月27日(日)まで |
【入場料】 |
特別企画展会場への入場は無料(常設展示は有料) |
【主 催】 |
昭和館 |
昭和20年まで続いた先の大戦は、人々の生活を大きく変え、社会全体にも様々な影響を及ぼしました。また戦後には経済が著しく混乱し、食糧不足もピークに達します。本展では、当時の国民生活の姿を写した写真を通じて、日中戦争が起こった昭和10年代初頭から、日本経済が再び活気を取り戻す昭和30年頃までの人々の暮らしを社会・家庭・子供といった視点を通じて振り返ります。
写真が持つ「記録性」、そしてそこに写る人々や風景の「表情」に注目し、当時の暮らしや世相を様々に 映している写真によって、戦中戦後の厳しい時代を生きぬいた人々の喜びや悲しみ、希望と絶望を、現代に浮かび上がらせようとするものです。多くの人が戦争について最も深く思いをめぐらす終戦記念日をむかえる8月に、戦中戦後の人々の労苦について、そしてこれからの平和について再考する機会としていただければ幸いです。
昭和12年に日中戦争が起こり、戦時統制経済は本格化し、昭和13年4月には近衛内閣が戦争に必要な資源、賃金、労働力を確保するために「国家総動員法」を公布しました。昭和10年代前半の国民生活はまだ、戦争の影響はさほど及んでいませんでした。しかし、昭和15年には様々な生活必需物資の切符制による配給が本格的に行われるようになり、また同年には町内会・隣組が全国化されるなど、国全体が戦争に向かう姿勢を強め、長期化する戦争は国民生活を徐々に圧迫していきました。昭和19年には学徒動員や学童疎開が実施され、学童・学徒も多くの困難をむかえました。
昭和20年8月15日、ラジオから戦争の終結を伝える昭和天皇の声が流れ、ラジオの前では泣き崩れる人々の姿がありました。そして空襲によって焼け野原となった都市部では、住むところを失い、着るもの、食べる物を得ることすら困難な厳しい生活が始まりました。
人権尊重、男女平等、言論・思想・信仰の自由など民主主義に基づく一連の戦後改革は日本の社会に画期的な変化をもたらしました。しかしながら戦争によって国土は荒廃し、焼け野原となった都市部での食糧・住宅事情は特に厳しいもので、戦争によって家族を失った遺族や孤児たちは苦しい生活を余儀なくされました。戦後の混乱とインフレの中、人々はバラック生活を送りながら、また闇市で生活物資を手に入れながら、たくましく生きていました。そして日本経済は、昭和20年代後半になってようやく回復の兆しを見せ始めました。
*会場では毎日、資料映像『人々の姿・終戦そして戦後』(約10分)を上映しています。
期間中、2階広場に戦中戦後の町並みを写す大型写真を設置いたします。記念写真をお試しください。
8月27日まで開催した特別企画展『戦中戦後を生きた人々-時代を記した写真展-』は 、 |
7月30日(日)に2回開催され、好評の内に終了いたしました。 |
講師に西村建子先生(日本写真家協会会員・二科会写真部会友)をむかえ、
コンパクトカメラの上手な取り方をご指導いただきました。
早速教わった技術を生かして撮影してみました。
8月6日(日)に開催した |
8月20日(日)に開催した岡井耀毅氏による講演会 |