昭和館

特別企画展

戦中・戦後のマンガと子どもたち ~胸ときめかせたヒーロー・ヒロイン~

会期:平成17年3月5日(土)~4月10日(日)

 このたび昭和館では「戦中・戦後のマンガと子どもたち ~胸ときめかせたヒーロー・ヒロイン~」と題し、特別企画展を開催する運びとなりました。
 昭和の初めに少年雑誌ブームが起こり、子ども向けのマンガも数多く描かれ、「のらくろ」「タンク・タンクロー」といった子どもたちのヒーローが誕生しました。しかし、昭和13年の国家総動員法の施行によって、社会や文化などさまざまな分野に統制が及び、マンガや子どもたちを取り巻く状況は徐々に戦争の影響を受けることとなりました。
終戦後、焼け跡からの復興に取りかかった時期に、子どもたちに大きな楽しみを与えたのもまた、マンガでした。娯楽の乏しかった時代、マンガの持つ“笑い”の力、そしてそこに描かれる夢のある世界は、子どもたちに明るさをもたらしました。
 戦中・戦後と世相は大きく変わりましたが、いつの時代でもマンガは子どもたちの胸ときめかせるものでした。本展では子どもたちはどのようなマンガを手にしていたのか、また子どもたちはマンガにどのように描かれたのか、マンガと子どもを取り巻いていた状況を、実物資料、写真を交えて紹介します。

漫画を読む子どもたち 昭和14年2月 沼野謙撮影

(1) 戦前の子どもマンガ

  1. 子どもマンガの芽生え
  2. 開花する子どもマンガ

(2)マンガも「お国のために」

  1. マンガにも統制が
  2. 「少国民」とマンガ

(3) 復興と共に発展したマンガ

  1. 焼け跡から起こったマンガ熱
  2. より楽しくより身近に

イベントの開催

(1) 講演会

清水勲先生(漫画史研究家・帝京平成大学教授)
「漫画史のなかの子ども漫画」

平成17年4月3日(日) 14:00~

会場:科学技術館6階 第3会議室
講演の後に、戦中のアニメ映画を上映します。

『桃太郎の海鷲』(昭和17年芸術映画社製作。初の国産長編アニメ)

アニメ上映作品の変更のおしらせ

『桃太郎の海鷲』を上映する旨お知らせしておりましたが、都合により下記の作品に変更させていただきます。申し訳ありませんがご了承下さい。
『アリチャン』(昭和16年 12分)
『魔法のペン』(昭和21年 11分)

(2) 紙芝居がやってくる!

平成17年3月26日(土)・27日(日)・4月2日(土)

会場:2階広場
会場では紙芝居の上演(1日3回)の他、メンコ・すごろくなどで遊べるコーナーや、マンガのキャラクターを立看板にし、一緒に写真撮影ができるコーナーを設置します。
(連絡先:昭和館学芸部 TEL:03-3222-2577)

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