これまでの特別企画展

Past Special Exhibitions

苦難を越えて  ~戦中・戦後を生きぬいた子どもたち~

第8回特別企画展のご案内

このたび昭和館では、『苦難を越えて ~戦中・戦後を生きぬいた子どもたち~ 』と題して特別企画展を開催する運びとなりました。
戦中・戦後という厳しい時代を生きぬいてきた子どもたちのたくましさと、その苦難の多かった暮らしを振り返ります。なかでも先の大戦で父を亡くし、母とともに戦後の混乱した時代を生きぬいてきた戦没者の遺児たちが経験した労苦の姿を、証言を交えて紹介します。また、遺児である著名人として財団法人日本相撲協会の時津風理事長(元豊山)を取り上げ、遺児としての苦難とその後の栄光を紹介します。
本展では、現在6階常設展示室で上映しているオーラルヒストリー「語り伝えたい戦中・戦後の記憶」に登場する方々の証言を中心に、当時の写真や実物資料により、戦中・戦後の子どもたちが経験した労苦を現代に語り伝えます。

【主 催】

昭和館

【会 期】

平成13年7月25日(水)から8月26日(日)

【会 場】

昭和館3階 特別企画展会場

【入場料】

特別企画展は無料(常設展示室は有料)

【イベント】

平成13年8月5日(日)・12日(日)・19日(日)
夏休み子どもイベント「昔の遊び体験と工作教室」

【開館時間】

10:00~17:30(入館は17:00まで)

戦争に巻き込まれた子どもたちの苦難は
終戦をむかえても続いた。
厳しい時代を生きぬいてきた子どもたちを支えたのは、
家族、ともだち、そして未来への希望。
それでも子どもたちの笑顔だけは
いつの時代も変わらない・・・

I 戦争に巻き込まれた子どもたち

自由に生き生きと生活していた子どもたちは、次第に戦争が拡大していくなか、不自由な生活を強いられるようになりました。軍事色が強くなる子ども雑誌・教科書、少国民を育成するための国民学校・学童疎開・学徒動員、出征してしまった家族の無事を祈る様子などをとおして、戦争に巻き込まれていった子どもたちの姿を七つのジャンルにそって伝えます。

  • 戦中の雑誌とマンガ
  • 学校での子どもたち
  • 学童疎開
  • 学徒動員
  • 出征
  • 無事を祈る
  • 終戦へ

時局とともに変わる雑誌の例
『少女倶楽部』
(昭和11年8月号)

時局とともに変わる雑誌の例
『少女倶楽部』
(昭和18年12月号)

漫画を読む子どもたち  
昭和14年2月 
沼野謙撮影・昭和館所蔵

高等科男子の銃剣術  
昭和18年   
昭和館所蔵

爆撃で廃墟となった東京  
昭和20年9月
米国立公文書館提供・昭和館所蔵

II たくましく生きる

終戦をむかえた子どもたちを待っていたのは、明るい生活ではありませんでした。しかし、戦後の食糧不足や劣悪な環境のなか、親を助け、自立するために働く子どもたちのたくましい姿を六つのジャンルにそって伝えます。

  • 不足した食糧
  • 住まいの様子
  • 子どもたちの服装
  • 働く子どもたち
  • 戦災孤児
  • 子どもの遊び

子守りをしながらライターを売る少女
昭和24年
マッカーサー記念館提供・昭和館所蔵

母の代わりに子守りをする少年  
昭和25年頃
マッカーサー記念館提供・昭和館所蔵

III 遺児として

昭和館の6階常設展示室では、オーラルヒストリー「語り伝えたい戦中・戦後の記憶」と題し、戦中・戦後の労苦を体験された50人の方々に当時の生活についてお話しいただき、一人につき5~6分の映像を繰り返し放映しています。日頃、なかなかじっくりと来館者に見ていただける機会の少ない映像ですが、そこには文字記録では伝わらない「語り特有の力」があります。
このコーナーでは、そのオーラルヒストリーに登場する50人の中から、先の大戦で父を亡くし、母とともに戦後の混乱した時代を生きぬいてきた戦没者の遺児たちが経験した労苦の姿を、実物資料とともに証言を交えて紹介します。

家族で
昭和9年
坂口義臣さん提供

美容師に弟子入りしたとき
昭和25年9月
中谷一子さん提供

IV 時津風理事長(元豊山)が歩んだ大関までの道のり

戦中・戦後をたくましく生きぬいてきた子どもたちはそれぞれの道を歩み、大人へと成長しました。なかでも父親のいない子どもたちの境遇は計り知れない困難がありました。そうした境遇を乗り越えた遺児である著名人として時津風理事長(元豊山)をこのコーナーでは取り上げます。
時津風理事長の父嘉助さんは、昭和18年にタイ戦線で戦死しています。

今日はおやじを含めて第十六部隊(新発田市にあった)の戦没者の合同供養なんです。ワシが勧進元ということなんですが、 これは名義だけで、 すべては後援会の人々や立田川親方、粂川親方がみんなやってくれたんです。ありがたいと想います。(中略) 大鵬や柏戸も土俵入りをすますとしめやかに焼香をしていた。これを見た豊山は「両横綱をはじめとして関取衆から焼香してもらい、父をはじめとして戦死された方々も喜んでくれたでしょう。ワシもせめてもの親孝行ができたと喜んでいます。」 (『相撲』昭和38年9月)

『サンデー毎日別冊』 (昭和38年3月号)

夏休みイベントの開催

昔の遊び体験と工作教室

8月5日(日)・12日(日)・19日(日)
〔昔の遊び体験〕
 昭和の昔懐かしい遊びを親子で体験できるコーナー
   トントン相撲、けん玉、樟脳船、メンコなどを用意します。
   2階広場で、11時~15時までいつでも参加できます。
〔夏休み工作教室〕
 万華鏡を作ろう!
   簡単な材料(紙筒・黒テープ・ビーズ他)で小さなきらめく世界ができあがります。
   1日2回(11:00~11:30、14:00~14:30)、3階会議室で行います。
   各回の定員は10名程度、小学生を対象としており参加費は無料です。
   電話により予約を受付けます。 (連絡先:昭和館 学芸部 TEL03-3222-2577)

8月5日(日)・12日(日)・19日(日)に開催した「夏休みイベント」の様子です。

夏休み工作教室では、手軽な材料で不思議な
万華鏡の世界をお楽しみいただきました。

「昔の遊び体験」コーナーでは、トントン相撲、けん玉、メンコなど
たくさんのお子さんにご参加いただきました。

3階企画展会場案内図
〒102-0074 東京都千代田区九段南1-6-1 昭和館総務部
TEL.03-3222-2577 FAX.03-3222-2575
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