昭和館図書室では、村上龍さんの関連本を紹介しています。
昭和27年(1952)長崎県佐世保市生まれ。小説家・映画監督・脚本家。
「基地の町」佐世保市で生まれ育ち、ベトナム戦争の影や米国の存在を肌で感じた経験をもとに、武蔵野美術大在学中の昭和51年、退廃的な日々を送る若者たちを描いた『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞を受賞しデビュー、同作は芥川賞も受賞し、文庫を含めて累計350万部を超えるベストセラーとなり社会現象を巻き起こしました。
本書は昭和40年(1965)から昭和44年(1969)までの日本の世相を、共同通信社や新聞社の報道写真によって紹介しています。村上さんは本書の巻頭言で次のように綴っています。「六五年から六九年の五年間は、重要なことを示唆しているように思える。『歴史に黄金時代などない』という冷淡な事実を現代に突きつけている、そんな気がしてならない」
寂しさと空虚感にあえぐ高度経済成長後の日本人の精神を克明に描いてきた村上さんの作品に共通する、時代を射抜く眼差しが、この写真集からも伝わってきます。

『ザ・クロニクル戦後日本の70年 5 1965-69』共同通信社 編 共同通信社 2015
(請求記号:210.76/Ky2/5 資料番号:000059288)
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紹介期間:令和8年10月24日~12月13日