昭和館図書室入口のガラスケースでは、「~昭和100年 人々から愛され親しまれた漫画~ 子どもたちの人気者『のらくろ』」をテーマに資料を紹介しています。
今から94年前の昭和6年(1931)、雑誌『少年倶楽部』にて田河水泡の漫画「のらくろ二等卒」の連載が始まりました。身寄りのない野良犬“のらくろ”が犬の軍隊・猛犬連隊に入隊して活躍する物語です。いつも明るく、元気な“のらくろ”は当時の子どもたちの人気者になりました。
“のらくろ”は二等卒(二等兵)から階級を上げて大尉まで昇進します。
しかし、昭和12年(1937)の日中戦争開戦以後、軍部から「皇軍を侮辱している」と強い非難を受け、田河は“のらくろ”が民間人として活躍する「のらくろ大陸」への変更を余儀なくされ
ました。また、不足していた印刷用紙の統制が行われ、昭和16年(1941)には約11年間の連載が途絶えてしまいます。戦後は昭和33年(1958)に雑誌『丸』で連載が再開されました。
紹介期間:令和7年(2025)5月1日(木)~6月29日(日)
★以下の資料をガラスケースで紹介しています。
『少年倶楽部 第18巻第1号(昭和6年1月) 複製版』講談社 1970
(請求記号:051/Sh96/18-1 資料番号:100018505)
『少年倶楽部 第26巻第14号(昭和14年12月)』大日本雄弁会講談社 1939
(請求記号:051/Sh96/26-14 資料番号:100022415)
『丸 第33巻第1号-第4号 = 第402号-第405号(昭和55年1月~4月)』潮書房 1980
(請求記号:209/Ma54/33-1 資料番号:100005985)
★図書室内では関連資料を紹介しています。
★関連資料の詳細は以下をご覧ください。
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