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【追悼 平良啓子さん】

昭和館図書室では、平良啓子さんの本を紹介しています。

昭和9年(1934)、沖縄県生まれ。

昭和19年(1944)8月21日、平良さんは小学校4年生の時に那覇から長崎へ向かう学童疎開船「対馬丸」に乗船しますが、アメリカの潜水艦から攻撃を受けて翌22日に沈没。乗船者1661名のうち、疎開児童約780人を含む1480人余りの命が犠牲となりました。平良さんはいかだで六日間漂流した後、無人島に漂着し救助されましたが、祖母と兄、いとこの三人を亡くします。

平良さんは戦後、小学校教師となり、対馬丸の生き残りとして自らの体験を伝え、退職後も精力的に活動を続けました。

今回ご紹介する2冊では、沈みゆく船から何とか生き延びようと、一つのいかだを何十人もの人々が奪い合っていた事や、いかだで漂流中に一人、また一人と亡くなっていった壮絶な体験を平良さんが語っています。

5階の映像・音響室では、平良さんのオーラルヒストリーを視聴することができます。

『あゝ学童疎開船対馬丸』編著/新里清篤 出版者/対馬丸遭難者遺族会 出版年月日/1978.08
(請求記号:916/Sh69 資料番号:000061457)

『奄美大島と対馬丸』監修/対馬丸記念会 出版者/対馬丸記念館 出版年月/2017.03
(請求記号:916/Ts91 資料番号:060007213)

紹介期間:令和5年(2023)8月2日(水)~9月10日(日)

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