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【5階映像・音響室】試聴機コーナー入替えのお知らせ 2026/6/18~

5階 映像・音響室にある、試聴機コーナーのSPレコード音源を入替えました。

 試聴機コーナーは、昭和館で所蔵している戦前・戦中・戦後のSPレコード(昭和30年代後半ごろまで一般的に使われていた78回転のレコード盤)からとった流行曲、演芸、童謡などの音源を気軽に試聴できるコーナーです。ぜひご利用ください。

5階映像・音響室にある試聴機の写真画像

① からたちの花

② 豊中中学校校歌

③ 米英撃滅の歌

  今年が生誕140年にあたる作曲家、山田耕筰(やまだ・こうさく1886-1965)の楽曲を紹介します。山田耕筰といえば、詩人の北原白秋(きたはら・はくしゅう1885-1942)作詞による①『からたちの花』や『赤とんぼ』、『この道』といった歌を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。白秋との作詞・作曲コンビでは②『豊中中学校校歌』(豊中中学校=現 大阪府立豊中高等学校)のような校歌も多く手がけていますが、このレコードは自ら歌唱も担当しているのが特徴です。また、日中戦争から太平洋戦争中にかけて③『米英撃滅の歌』などの戦意高揚を目的とした楽曲を多く作曲したことや、「演奏家協会 音楽挺身隊」という戦争協力のための団体を組織したことは、戦後、批判の的にもなりました。

※上の①と②は、昭和館デジタルアーカイブからでも音源を試聴できます。

① 無産政党の使命

② 選挙粛正に就て

③ 翼賛選挙と議会

 政治家による演説のSPレコードのなかで目立って多いのは、選挙に関する演説です。①『無産政党の使命』は、昭和3年(1928)の第1回普通選挙に際し、労働者にとっての生活の保障の必要性や、個人が金力者(資本家など)や組織に迎合せずに投票する権利について説いた安部磯雄(あべ・いそお1865-1949)の演説です。②『選挙粛正に就て』は、昭和10年(1935)、時の内務省主導による選挙不正の防止を目的とした選挙粛正運動における、永田秀次郎(ながた・ひでじろう1876-1943)の演説です。演説中には当時のイタリアのファッショ(ファシズム)やドイツのナチス、国内の五・一五事件への批判がありますが、より軍国的また全体主義的になる世相のなかで、選挙粛正運動は翼賛選挙や国民精神総動員運動へつながる下地になったともいわれています。③『翼賛選挙と議会』は、太平洋戦争中の昭和17年(1942)、戦時体制に協力的な者だけで議会を独占するための翼賛選挙について主張する後藤文夫(ごとう・ふみお1884-1980)の演説です。

※上の①~③は、昭和館デジタルアーカイブからでも音源を試聴できます。

① コグマノコロスケ

② コグマノコロスケ ―マラソンノマキ―

③ コグマノコロスケ ―防空演習の巻―

 コグマノコロスケは、昭和10年(1935)に子ども向けの雑誌『幼年倶楽部』に登場した、吉本三平(よしもと・さんぺい1900-1940)原作の漫画の主人公です。昭和11年(1936)に、『幼年倶楽部』の出版社である大日本雄弁会講談社(現 株式会社講談社)のレコード部門だったキングレコード(戦後にキングレコード株式会社として独立)から①『コグマノコロスケ』が発行されたのを皮切りに、児童劇のシリーズとして②『コグマノコロスケ ―マラソンノマキ―』ほか、コロスケと「どうぶつ村」の仲間たちの物語が展開されました。日中戦争中に発行された③『コグマノコロスケ ―防空演習の巻―』は、タイトルからして戦争の影響がうかがえますが、のちに太平洋戦争が始まり、米軍の日本本土空襲などによってもたらされた、実際の空襲の脅威や被害とは全くかけ離れた内容のものでした。

 映像・音響室では、上記のほかにも約18000点のSPレコード音源を公開しています。また、昭和館デジタルアーカイブでも音源の一部を試聴できます。

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