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【こんな資料があります! 昭和100年 全国ご当地資料紹介】

昭和館 映像・音響室では、4月29日から5月6日までのゴールデンウィーク期間中、隔日でおすすめの資料を紹介します。令和8年(2026)は、昭和元年(1926)から起算して満100年にあたることを記念し、所蔵する写真・映像・音響(SPレコード)の各資料から、全国各地その土地ならではの「昭和」の資料を選出しました。
本日は三重県にまつわる資料をご紹介します。

https://search.showakan.go.jp/search/photo/detail.php?id=90142978

この写真は、昭和23年(1948)10月23日にGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)のカメラマンであるディミトリー・ボリアが撮影しました。三重県の伊勢志摩にあるミキモトの真珠養殖場で、女性たちが真珠に穴を開けてネックレスに加工する作業風景を収めています。

当時、日本では写真・映像ともにモノクロフィルムが中心でしたが、進駐軍やアメリカ人はカラーフィルムで撮影し、終戦直後の日本各地を鮮明に写し残しています。作業に当たる女性たちの、着物の鮮やかさや真剣な表情、真珠の輝きも伝わってきます。

明治26年(1893)、ミキモトの創業者である御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功すると、伊勢志摩は真珠の一大生産地となりました。海外にも輸出され、「ミキモトパール」の名は世界に知れわたり、御木本幸吉は「真珠王」と呼ばれるようになりました。

戦後、GHQはミキモトの真珠養殖場を指定見学地とし、進駐軍の兵士やその家族が訪れました。昭和21年(1946)に戦後初の国立公園に伊勢志摩が指定されたことも相まって、米兵を中心に月に3,000人以上の見学者が養殖場を訪れたそうです。

御木本幸吉は養殖場経営に立つかたわら、見学者との記念撮影に応じるなど自ら接遇にあたりました。なお、昭和館で収蔵する映像資料には、実際に見学者をもてなす御木本幸吉の姿が映されています。

日本の記録映像 オーストラリア戦争記念館提供
https://search.showakan.go.jp/search/video/detail.php?id=90068000
・7分12秒 真珠の核入れや選別など作業風景
・8分20秒 首に真珠のネックレスを巻いた外国人女性
・8分30秒 記念撮影に応じる御木本幸吉
・8分55秒 入れ歯を外して見せたり踊ったりする御木本幸吉

所蔵する写真資料は、昭和館5階にある映像・音響室に設置の検索端末の他、一部は昭和館デジタルアーカイブでも閲覧できます。ぜひご覧ください。

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