これまでの特別企画展

Past Special Exhibitions

戦中・戦後をともにした動物たち

開催主旨


このたび昭和館では「戦中・戦後をともにした動物たち」と題し、特別企画展を開催する運びとなりました。
先の大戦中、戦争の長期化に伴って身近な動物が軍用品をはじめ毛皮用や食用など資源として扱われ、農耕馬が軍馬に徴発されたり、飼い犬の献納運動が推進されました。さらに動物園では、空襲で逃亡した動物による被害を防ぐため猛獣処分も実施され、動物にとっても戦争は暗い影を投げかけました。一方、戦後の復興期には動物が明るい話題を提供し、人々の心を慰めてくれました。本展では、戦中・戦後を通して人間と動物とのかかわりを、実物資料・写真・手記などで紹介します。

【主催】

昭和館

【後援】

財団法人 日本動物愛護協会
社団法人 日本動物福祉協会
社団法人 日本愛玩動物協会
社団法人 日本動物保護管理協会

【協力】

財団法人 東京動物園協会(恩賜上野動物園、井の頭自然文化園)

【会期】

平成20年7月26日(土)~8月31日(日)

【会場】

昭和館3階 特別企画展会場

【入場料】

特別企画展は無料(常設展示室は有料)

【開館時間】

10:00~17:30(入館は17:00まで)

【休館日】

毎週月曜日

展示構成


1.身近になった動物


古代より人々は動物とともに暮らしてきたが、農耕や運搬に牛馬を使ったり、狩猟にイヌを使ったり、人間は動物を利用することが多かった。近代になって、愛玩動物という意味合いが強くなり、教科書や絵本などに動物とのふれあいが描かれることが多くなった。そして、外国の珍しい動物が動物園やサーカスを通して日本にやってくるようになると、たちまち子どもたちの人気者となった。
また、毛皮用や食用などとして様々な動物が外国から日本に運び込まれ(外来種)、新しい動物が各地に定着するようになった。

 1.忠犬ハチ公
 2.教科書やマンガなどでとりあげられた動物
  (1) 教科書でとりあげられた動物
  (2) マンガや絵本に描かれた動物
 3.めずらしい動物
  (1) 動物園のはじまり
  (2) サーカスのはじまり
  (3) 外来種の流入

空襲で足の溶けたハチ公のブロンズ像
初代ハチ公像を造った安藤照制作のもので、同一のものが皇室に献上された。

安藤士蔵

「昭和大東京百図絵版画」第四十八景 春の動物園

2.戦時下の動物たち


明治初年からウマは軍馬として重宝され、兵士とともに戦地へと出征していき、その訓練として競馬や馬術が盛んで、日露戦争からは軍犬や軍鳩も盛んに利用された。
また、日中戦争以降、毛皮用や食用としてウサギなどが供出され、別れを惜しむ姿が見られた。動物園やサーカスでは食糧不足と空襲時の不安から猛獣が処分され、動物にとっても戦争の影響は大きかった。

 1.軍用馬・軍用犬・軍用鳩
  (1) 軍用馬
  (2) 軍用犬
  (3) 軍用鳩
 2.猛獣処分
 3.さまざまな供出
  (1) ウサギの飼育奨励と献納運動
  (2) 狂犬病予防としての犬の供出(公衆衛生・食糧不足・毛皮用)
  (3) ハチ公像の回収

徴発されたウマを名古屋まで送る

熊谷元一撮影
昭和12年(1937)

ポスター「少国民みんなで飼はう軍用兎」

3.戦後復興期の動物たち


戦後の食糧不足を救ったのも動物であった。救援物資である脱脂粉乳とパンによる学校給食によって子どもたちの最低限の栄養が確保され、さらに鯨肉(クジラの肉)などにより栄養が行き渡るようになった。米軍による食肉文化も、次第に日本人の食卓に入り込んできた。
戦後の混乱も落ち着いた頃、動物園やサーカスが活動を再開し、様々な動物が再びやってきて日本の子どもたちに夢と希望を与えた。

 1.戦後の食糧事情
  (1) 日本人とクジラ
  (2) 乳製品の配給
  (3) ララ山羊
 2.ハチ公像復活
 3.子どもたちに夢を与えた動物園
  (1) ゾウ列車
  (2) インディラ
  (3) はな子
  (4) ウメコ
  (5) おサル電車

全国各地からゾウ列車に乗ってゾウを見に来た子どもたち

昭和24年(1949)5月
毎日新聞社提供

最後のおサル電車

昭和49年(1974)6月
財団法人東京動物園協会提供

展示構成


タイトル

制作年

内容等

時間

1 アサヒコドモグラフNo.23

昭和14年8月

動物園のお便り二つ

1分40秒

2 アサヒホームグラフNo.29

昭和14年11月

どこの国でも動物は愛嬌者

1分20秒

3 アサヒホームグラフNo.55

昭和15年11月

馬と子供

1分35秒

4 アサヒホームグラフNo.68

昭和16年6月

東西珍犬比べ

1分30秒

5 アサヒホームグラフNo.69

昭和16年7月

馬と親しむ

2分

6 日本ニュースNo.39

昭和16年3月

2月25日大阪府警察部主催で、災害を想定して鳩に被害状況を託して報告する伝書鳩の訓練が行われました。

33秒

7 日本ニュースNo.53

昭和16年6月

神戸-6月7日東アフリカからキリンの親子3頭が運ばれ、神戸や大阪の動物園でお目見えすることになりました。

32秒

8 子供グラフ 1

昭和23~25年

日本各地の小学校の地域レポート。「インディラさん」インドから上野動物園に。

8分29秒

9 国際ニュースNo.1

昭和24年3月

動物をかわいがりましょう

1分26秒

10 国際ニュースNo.15

昭和24年7月

(可愛いい猛獣来る)海外から猛獣が続々、日本の動物園へ。きょうは、かわいいライオンの子が来日

44秒

11 国際ニュースNo.26

昭和24年9月

可愛いいデモ行進)大阪の動物園にもライオンがほしいと、大阪で子供たちのデモ行進

33秒

12 国際ニュースNo.53

昭和25年3月

(動物愛護週間)動物愛護週間で上野の動物園では趣向をこらした催し、芝浦では動物慰霊の法要も

30秒

13 読売国際ニュースNo.86

昭和25年11月

(めかたくらべ)東京・上野動物園で動物たちの体重測定。子供たちは大喜び。トップはゾウの2770kg

40秒

14 読売国際ニュースNo.123

昭和26年7月

(まぎれ込んだ仔クジラ)紀伊半島南端の太地港の沖に36頭のゴンドウクジラが迷い込み、漁師がいけすに囲い込む
(熊さんのお見舞い)オーストリアで、人になれた2頭のクマが病院を訪れ、少女を見舞い、ミルクをもらう
(ある日暑い日の動物園)動物たちは行水をしてもらったりシャワーを浴びたりして凉しさを味う

31秒

15 読売国際ニュースNo.197

昭和27年12月

お正月を待つ動物たち

1分

16 読売国際ニュースNo.263

昭和29年3月

(もう春です)上野動物園お猿電車

55秒

17 朝日ニュースNo.527

昭和30年9月

木曽の馬市

1分

18 朝日ニュースNo.636

昭和32年10月

さよならネールさん 10/8上野動物園 象のインディラと再会

1分40秒

19 毎日ニュースNo.344

昭和36年7月

希望訪問:こども天国

2分20秒

20 毎日ニュースNo.382

昭和37年3月

両陛下動物園へ

50秒

全27分50秒

千代田図書館との連携イベント


好評の内に終了いたしました。ありがとうございました。

【ミュージアムトークfor KIDS「おじいちゃんが小学生だったころの動物園」】


期日:平成20年8月3日(日) 14:00~16:00
会場:千代田図書館(要予約)
内容:絵本の読み聞かせ「かわいそうなぞう」、ミュージアムトーク、工作教室
問い合わせ先 千代田図書館03-5211-4289

昭和館イベント


各イベントとも好評の内に終了いたしました。ありがとうございました。

【ミニSLがやってきた!動物バルーン・アートの実演】


期日:平成20年8月2日(土)11:00~15:00
会場:昭和館2階ひろば

【語り部の会】


期日:平成20年8月9日(土) 14:00~16:00
会場:九段会館(13時から昭和館1階ロビーで整理券配布)
話者:「戦前の動物」「戦中の動物供出」「戦後の動物園」

【講演会】


期日:平成20年8月10日(日) 14:00~16:00
会場:九段会館(13時から昭和館1階ロビーで整理券配布)
講演者:小出隆司「ぞうれっしゃがやってきた」作者

【夏休み工作教室「バルーン・アートをつくろう!」】


期日:平成20年8月17日(日) 11:00~12:00/14:00~15:00
会場:3階会議室(要予約)
内容:バルーン・アートでいろんなものを作ります。

〒102-0074 東京都千代田区九段南1-6-1 昭和館学芸部
TEL.03-3222-2577 FAX.03-3222-2575
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